もしも、デビューが5年早いか、または5年遅かったら…。メイズは間違いなく、ビッグネームになっていただろう。 1977年という、ブラック・ミュージックにおける空白地帯のような時期にデビューしたため、彼等はマニアックなファンの間でのみ話題になる、“知る人ぞ知る”存在になってしまったのだ。その、洗練されたサウンドとポップな楽曲群は、マニアだけのものにしておくには、あまりにももったいない。 メイズは、もっと多くの音楽ファンに知ってもらいたいグループのNo1である。 中心人物は、フランキー・ビヴァリー(Frankie Beverly)。ヴォーカルとリズム・ギターを担当し、ほとんどの曲を手がける。 彼を中心として、70年代中頃からサン・フランシスコを中心に活動をしていたメンバーが、メイズを結成したのは1976年。翌、1977年にキャピトルから、デビュー・アルバムを発表している。 キャピトルには1989年まで在籍し、9枚のアルバムと2枚のベスト・アルバムを残している。 その後、ワーナー・ブラザースに移籍。1993年にニュー・アルバムを発表。キャピトル時代のアルバムも、ワーナー・ブラザースからリイッシューされている。 |