第6話「再生後の歩みはカメのごとく」 2006年の年末に、“我々の2007年最初のライブに足を運ぶことをオススメする”などと言っておきながら、その2007年最初のライブがまたもや12月の「曼荼羅2」になってしまった…。 大人というものは不自由なものだなどと、今さらボヤいてみても始まらないので、早速そのときの模様をレポートしてみることにする。我々の歩みはカメのごとくである。 date:2007.12.8(土) place:「吉祥寺 曼陀羅2」 1, TONIGHT I'LL BE STAYING HERE WITH YOU(BOB DYLAN/初演) 2, KNOCKIN' ON HEAVEN'S DOOR(BOB DYLAN) 3, 神曲 煉獄編(オリジナル/初演) 4, SHE'S A WARRIOR(オリジナル/初演) 5, JOB SKIPPER(オリジナル) 1曲目の「 TONIGHT I'LL BE STAYING HERE WITH YOU」は、BOB DYLANのオリジナルヴァージョンではなく、「JEFF BECK GROUP(通称:オレンジ)」に収録されているサザンソウル風のカバーヴァージョンを採用。昨年も演奏した「KNOCKIN' ON HEAVEN'S DOOR」へつなげて、しっとりとしたオープニングを演出し、観客の意表をつくことに成功。 この夜のハイライトは、3曲目の「神曲 煉獄編」。昨年予告していた、例の新曲のことである。ダンテの「神曲」にインスパイアされたというこの曲は、シンプルな構成ながら情念を放出するサウンドに仕上がり、メンバー全員が自信を持ってオススメできる傑作になった。今後は、バンドの重要なレパートリーになるだろう。ちなみに、この曲の続編として「地獄編」と「天国編」の構想があるということだが、例によっていつ完成するのかは誰にもわからない。 4曲目の「SHE'S A WARRIOR」はルーズなノリのロックンロール・ナンバー。覚えやすいメロディのコーラスが印象的である。この曲も、今後のLIVEを盛り上げる、重要なレパートリーになりそうだ。 5曲目の「JOB SKIPPER」は昨年、新加入のshowtaroさんが床置きのキーボードを抱えて走り回り、衝撃のパフォーマンスを披露した曲。今年のshowtaroさんは、ショルダータイプのキーボードを用意し、それなりにスマートにパフォーマンスをキメた。この曲は、ジミヘンの「WILD THING」みたいな扱いの曲になるのであろうか? 2005年頃とはまったく別のバンドのようになってしまったLOOSE CONNECTIONだが、この夜のステージの出来はたいへん素晴らしく、多くの観客から賛辞の言葉を浴びたものだった。たしかに、自身で振り返ってみても、2004.12.4の「吉祥寺・曼陀羅2」、2005.11.12の「四ッ谷LIVE GATE TOKYO」と並ぶレベルだったといえる。ただ…これでいいのだろうか?と思う部分が、なきにしもあらずなのだが…。 さて、 最後に、当日の素晴らしい画像を残してくれた写真家を紹介しよう。 名前:kenz プロフィール:showtaroの友人、英国王立写真協会に所属するプロフォトグラファー。パイロット&スキューバのライセンスも持ち、日本で唯一、陸・海・空からの単独撮影をこなせるスーパーマンだが、実態は、怪しいベースマン&バイクレーサー。 ということで、 バンド同様、お見知りおきの程よろしく。 |