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last updated at 2009.7.5
特集記事
シリーズ:シーン再検証・第3回 プログレッシヴロック
プログレ。それは、もはや死語と化してしまった単語かもしれません。
死語ではないとしても、その単語はロックのある分野、クラシックなどのフレーズを多用する、キーボード主体の、ちょっと大げさだが耳ざわりのよい音、を指す単語になってしまっているのかもしれません。
プログレは本来、“プログレッシヴ・ロック(PROGRESSIVE ROCK)”の略称であり、文字通り、“進歩的/前衛的なロック”を指す単語でした。
今回はまず、プログレ5大バンドの功績から、シーンを再検証してみようと思います。
つづいて、ずっと未掲載だった作品を紹介します。
ギタリストの立場から見た、プログレに関する小話です。
ニューヨーク・ドールズを脱退したジョニー・サンダースはイギリスへ渡り、パンクロック・ムーブメントの火付け役になりました。アウトローとしての人生を全うした彼こそ、真のパンク・ロッカーといえるのではないでしょうか?そんなジョニーと、編集長の琴線が触れ合った場所が、なんと病院のベッドの上だったとは…。
山川健一氏の絶賛を浴び、編集長が音楽ライターとして記念すべき第1歩を飾った、思い出深い作品の登場です。
マイルス・デイビス。
彼の前では、音楽をカテゴライズすることが無意味に思われてしまいます。およそ身の回りにある、ありとあらゆるものを吸収して、凄まじいパワーで放出した怪物。彼の肉体はすでに存在しておりませんが、その魂は永遠に輝き続けています。
「文学メルマ」に掲載された最後の作品が、ついに登場します。
シリーズ:シーン再検証・第2回 グラムロック
「グラムロック」は、1971年~73年にかけて、“ヒッピー文化”に対するアンチテーゼとして、英米の音楽シーンの話題を独占した一大ムーブメントです。このムーブメントの特徴は、カテゴライズされたミュージシャンたちに、まったく音楽的な共通点が見られなかったこと。彼等は音楽性ではなく、ファッション面の共通点で「グラム・ロック」と呼ばれたのです。キーワードは、ケバケバしい(ラメやスパンコールを使った衣装、ロンドンブーツ)、俗っぽい(キッチュ)、退廃的(ゲイ、SM)、チープ(現実離れしたメッセージ)…etc。こうして、これ以前のロック・シーンでは見かけることがなかった、異様な外見のミュージシャンたちが次々と登場したのです。
シーンそのものは、あっというまに衰退してしまいましたが、そのファッションはいわゆる、“ロック・ファッション”の定番として後世に受け継がれました。“ヘヴィ・メタ・ファッション”も“ロンドン・パンク・ファッション”も、「グラムロック」が現われなかったら、あのような形にはならなかったでしょう。
私は、ブリキのおもちゃのような、「グラムロック」が大好きです。意外な角度から、ロックの本質を描いているような気がしてならないからです。いや実は、私が単に“派手好き”なだけなのかもしれません。
さて、そんな「グラムロック」シーンを、真面目に分析するのもバカバカしいので、短いネタをランダムに並べてみました。ゴシップあり、音楽の話題あり、噂話あり、意外な事実あり…。全部読むと、なんとなく「グラムロック」の雰囲気が伝わるのではないでしょうか?
『GYAN GYAN』初の試みです。ほとんどがギャグ・ネタなので、笑ってやってください。
「グラム・ロック」の象徴といえば、デヴィッド・ボウイーが演じた「ジギー」に尽きるでしょう。「ジギー」の姿こそ、まさに「グラム・ロック」そのもの。ボウイーが「ジギー」を捨てた瞬間が、「グラム・ロック」終焉の時でもあったのです。
そして、「ジギー」には、欠くことができない“脇役”が存在していました。その名は、ミック・ロンソン。生涯、“脇役”に徹した名ギタリストです。彼なくして、ボウイーの今日はあり得ないのです。
特集記事の2つめでは“真面目に”、グラム・ロック時代のデヴィッド・ボウイーを支えた“史上最強のNo2”、ミック・ロンソンにスポットを当てます。
シリーズ:シーン再検証・第1回 1970年代のハードロック
「ハードロック」
今や死語と化した感のある単語ですが、1970年代のロック・シーンの中核を形成していた、一大勢力であったことは厳然たる事実でしょう。
現在では、「ヘヴィメタ」という単語が、「ハードロック」の代わりに使われているようです。しかし、「ヘヴィメタ」の原語である“ヘヴィー・メタル・ロック”は、もともと「ハードロック」の中のヴァリエーションのひとつに過ぎず、たいへん狭義な単語なのです。
1970年代に「ハードロック」にカテゴライズされたグループは、単に“大きな音量で演奏される”という共通項だけでひとまとめにされており、その音楽性は広範囲に及んでおります。ブルースやソウルといった、ブラックミュージックを基本としたグループがあるかと思えば、クラシックを基本としプログレッシヴロックに片足突っ込んだようなグループもあり、パンクロックやグランジロックとも解釈できるすさまじい轟音のグループもあります。
それらは、すべて「ハードロック」なのです。
その許容範囲の広さゆえに、当時のロックファンが一度は通過した「ハードロック」。私の音楽人生においても、最大級の影響を受けたシーンであると断言できます。
カテゴリー別ハードロック・バンド名鑑(イギリス編&アメリカ編)
カテゴリー別ハードロック・バンド名鑑(英米以外の国&B級編)
厳選した47バンドの公式バイオと、編集長の独断と偏見によるコメントは必見です!
「ハードロック」の元祖とはだれなのでしょうか?編集長が、意外な切り口で迫ります。
音楽ファンは70年代のエリック・クラプトンに対して、躊躇せずに“レイドバック”という言葉を使います。60年代末期のイギリスで“神”として畏敬された彼が、なぜ“レイドバック”することを選んだのでしょうか?
“レイドバック”という単語をキーワードに、編集長がクラプトンの人生に鋭く切り込みます。
遥か彼方の地平で、圧倒的な存在感を誇るジミ・ヘンドリックス。その輝きは、死後30年が経過した今日でも、いっこうに色褪せることがありません。そんな神格化された存在のジミを、等身大の存在として捉えた、編集長の問題作です。
“人間”ジミ・ヘンドリックスの苦悩とは、いったい何だったのでしょうか?意外な切り口から迫ります。
ロック界の王者として、70年代を駆け抜けたレッド・ツェッペリン。その終焉は、あまりにも呆気なく、そして突然にやって来ました。しかし彼等は、自らの活動を封印することによって、その輝きを永遠のものとしたのです。
編集長が、“ロック・バンドの究極の姿”と絶賛するレッド・ツェッペリン。その、究極のサウンドの秘密に迫ります。
創刊1周年を記念して、特別に編集された作品です。リッチー・ブラックモアは紆余曲折の末、ひとつのスタイルを確立しました。それは、現在のロック・シーンにおいて、定番になっています。しかし、彼が自分のスタイルを世間に認知させた過程からは、運命のいたずらのようなものが感じられます。リッチーは決して、ワンパターンでも俗悪でもありません。素直に、彼の素晴らしさを認めましょう。
未確認飛行物体との遭遇ではありません。胸キュンエッセイの登場です。
最近、さかんに再評価され始めた、オリジナル・パンク。しかし、いつも話題になるのは、セックス・ピストルズばかりです。パンク・ムーブメント全盛期に、レコードセールスと話題性、そのどちらにおいても、セックス・ピストルズと互角の勝負をしていたストラングラーズ。なぜ、彼等は話題になる機会が極端に少ないのでしょう?特集記事 の第4回は、オリジナル・パンクス再評価の中で、なぜか無視され続ける真のパンク・ロッカー、ストラングラーズの真実に迫ります。
みなさんは、トミー・ボーリンというギタリストを御存じですか?
リッチー・ブラックモアの後任として、ディープ・パープルに加入したにもかかわらず、ほとんど語られる機会がない不遇の存在です。どうして、彼はこのような運命をたどることになったのでしょう?今回は、トミー・ボーリンと第4期ディープ・パープルの真実に迫ります。
かつて、ブリティッシュ・ロック界の3大ギタリストと呼ばれていた、エリック・クラプトン、ジェフ・ベック、ジミー・ペイジ。クラプトンは引退を表明し、ペイジはツェッペリン号とともに墜落してしまった現在、ひとりジェフ・ベックだけが、“ギタリスト”として健在です。今だに進化し続けるアクレッシヴな彼の姿勢は、他の追随を許さない地点に到達した感があります。しかし、信じられないことですが、そんなジェフ・ベックの原動力は、意外なところから発していたのです。
記念すべき創刊号の特集は、私がもっとも敬愛する、ローリング・ストーンズのギタリスト、キース・リチャーズです。キースは、ついに伝説になることなく、現役のまま21世紀を迎えました。そんなキースに、疲労感を癒されたことがありますか?あまり、クローズ・アップされる機会の少ない、アルバム「ブラック&ブルー」にスポットを当てて、意外な角度からキー ス論を展開してみました。創刊号のために書き下ろした長編です。じっくり読んでください。
自分のカメラで撮影した、70年代に来日したミュージシャンたちの、貴重な写真がいっぱい。当サイトのBBSの常連、Jadeこと夏川翠さんが撮影した写真のコーナーもある、横畑公夫さん主宰のホームページ。多数の画像を提供していただいております。
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